毎日使っているうつわ。
「陶器」と「磁器」という言葉を耳にすることはあっても、その違いを意識して選ぶ機会は少ないかもしれません。
素材のことを少し知ると、いつものうつわに感じていた魅力の理由が見えてくることも。
今回は、陶器と磁器の違いと、syokkidanaがそれぞれのうつわに惹かれる理由をご紹介します。
陶器は「土もの」、磁器は「石もの」
陶器と磁器の違いは、主に原料と、焼き上がった生地の性質にあります。
簡単にいうと、陶器は粘土を主な原料とする「土もの」。磁器は陶石などの石の粉を使った原料から作る「石もの」です。磁器の原料にも粘土が含まれますが、配合や焼き方によって、仕上がりの性質が変わります。
陶器は、土の風合いを感じられるものが多く、素地に吸水性があるのが一般的です。一方、磁器は緻密に焼き締まった生地を持ち、吸水性がほとんどありません。
見た目の印象では、陶器にはやわらかな表情、磁器にはすっきりとした端正さを感じることも。ただし、釉薬や仕上げによって印象は大きく変わるので、見た目だけでは分からないものもあります。
それぞれに魅力があり、どちらがよいかは、好みや使う場面によって変わります。
スタイリッシュなのに、どこか温かい
syokkidanaで扱ううつわは、ほとんどが陶器です。
すっきりとした形に、落ち着いた色合い。
スタイリッシュでありながら、食卓に置くとどこか温かく、日々の料理にも自然になじんでくれる。そんなところに、私たちは惹かれています。
土から形を作り、釉薬をかけ、窯で焼き上げる。
その過程で生まれる色の濃淡や質感には、一枚ずつ少し違う表情があります。
整ったデザインの中にも、自然な揺らぎがある。
その小さな違いが、うつわにやわらかな印象を添えてくれるのかもしれません。

土もののうつわに感じる、言葉にできない親しみ
私たちはうつわを選ぶとき、色や形だけを見ているようで、指先に触れる質感や、手に持ったときの重みも感じています。
「なんとなく好き」「これを使うと落ち着く」。
そんな気持ちには、言葉にする前に感じ取った、小さな印象が重なっているのかもしれません。
土で作ったうつわは、遠い昔から人の暮らしに寄り添ってきました。
食べること、分け合うこと、誰かと食卓を囲むこと。そのそばには、いつもうつわがありました。
土のうつわに感じる親しみは、まるで、ずっと昔の暮らしの記憶に触れるような感覚。
そう想像すると、毎日使う一枚も、少し違って見えてきます。

磁器の「ぎやまん陶」に、一目惚れした理由
そんな私たちが、磁器でひとつだけ取り扱っているのが「ぎやまん陶」です。
心を惹かれたのは、漆を思わせる美しい発色。
その深みのある色合いと艶に一目惚れし、仕入れさせていただいています。
土の風合いに惹かれる陶器とは、また違った魅力。
ぎやまん陶を見ていると、素材の名前だけでは語りきれない、うつわの表情の豊かさを感じます。
その色と艶をぜひご覧になってみてください。

素材を知って、最後は「好き」で選ぶ
陶器の、やわらかな風合い。
磁器のぎやまん陶に見つけた、美しい色と艶。
素材ごとの特徴を知ることは、うつわ選びのひとつの手がかりになります。そこに、ご自身の「好き」や「使ってみたい」という気持ちが重なると、毎日の食卓がもっと楽しみになるはずです。
朝のコーヒーを飲むマグカップも、いつもの料理を盛るお皿も。
暮らしの中で、何度も手に取りたくなる一枚を見つけていただけたら嬉しいです。